着物 断捨離

着物に関する母の継承意識と断捨離

着物 断捨離,

着物に関しては、母の世代から、娘の世代に受け継ぐ家宝にような感覚が日本人にはあります。
だから、着物の処分や断捨離ができなくなると、子供に譲ろうと考えるのは、ごく普通の感覚なのかもしれません。

 

私の81歳になる母もそういう考え方でした。そして手持ちの着物を全部、娘である私と妹に渡そうと躍起になって、電話をかけてきました。
全部で着物が80枚あり、昔の、もののない時代に育った母としては、捨てるなんてもってのほかという認識でいたようです。

 

着物 断捨離,

でもよく考えたら、着物そのものが母の一代限りで仕立てたものがほとんどで、代々受け継ぐ着物といえば礼服と訪問着あわせてぐらいで10枚が関の山です。あとは、柄が今でも着れるものを条件に、仕立てを直して、着ることがかろうじてできるものが10枚くらいあるかないかでした。

 

それでも、「捨てることはできないので、あなたたちで持っていちょうだい!」とかたくなな態度をとっていた母!妹からも苦情の相談があり、やむ得なく私が母を説得することになりました。

母の着物の断捨離への説得

着物 断捨離,

私も妹も、住まいは手狭なので、たくさんの着物をタンスへ入れて保管している余裕がないことと、着るには、直し代やしみ抜き代でお金がかかるから、それならあたらしい着物を買ってしまったほうが、かえって安くあがること、等を話すと、わかったようで、今度は他の人にあげようと考えだしてしまいました。

 

こどもでさえ、仕立て直しや、シミ抜きが必要で、着物を引き取っても着るには、お金がかかるから、よその人にあげるなんてもってのほかと説得するのに2時間もかかってしまいました。

 

お母さん、よその人にあげたら、せっかくいただいたんだから着ないといけないと、仕立て直しに5万円も払うことになるのよ!それってかえって仇にならない?と喧々諤々のお話しを通じて、やっとむやみやたらと着物を人に差し上げるものではないということが、腑におちたようです。

母が、断捨離をせずに、着物を人に譲りたかった深層心理

着物 断捨離,

どうして母が、子供や他人にまで、着物を譲ろうと躍起になっていたのか?っその根本的理由が分かりました。
それは、反物が作られる工程を母自身が、実家の鹿児島で、大島紬の平織で経験をしたことがあったからなんです。

 

大島紬は、独特の柄をだすため、絹糸の段階から、染めていきます。絣糸を作ってから、本格的な柄をつくるため、その後全部で30工程ある機織りを手動で織るのです。すると、白糸で生地をつくってから、染め剤を使って染めた反物と異なり、裏地にも表地と逆の柄ができあがっているのです。
裏地に柄があるということは、表地が傷んだり、汚れたりしても、裏地を使って仕立て直すことによって長く着られるということを意味していたんですね!

 

だから想像を絶する苦労を掛けて、30工程もある工程の一つ一つに紬を作る人のエコな心使いが、こめられていたことを、母は経験によって知り尽くしていたんです。

着物の断捨離はエコな心で納得すること

着物 断捨離,

こういう着物に対するエコな心づかいって、着物の価値を知っている専門家でないと分からないですよね!
だから、捨てるのではなく、着物の価値の分かる業者さんがいるから、引きとってもらったら?と提案してあげました。
すると、着物の価値がわかる人なら、引き取ってもらってもいいという考えに至ったようです。さらに、引き取るといってもお金を払ってくれる買い取り方式で引き取ってくれるみたいよと教えてあげると、たいそうなよろこび様で納得していました。

 

 

私としても循環させて世の中に少しでも役立てばいいな、というのと、母と同じように着物の整理に困っている母の友人たちのためにも少しでもお役にたって頂ければと思い、記事にさせて頂きました。
母が使った着物の価値のわかる着物専用買取はこちら